Mois : décembre 2020
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伝えるということ
経絡ヨガ指導者養成講座が始まりました。 日本の方とヨガを通して日々触れ合えることが、私にとってはとても新鮮で、伝えていくこと(コミュニケーション)に焦点が当たります。 そして、学ぶ側ではなく伝える側になることで、今まで伝授してくださった先生方の思いが深く自分自身に溶け込んできます。 先生方の思いが愛情に変換して感謝の気持ちを深く感じています。 言葉とは、とてもシンプルな表現方法であり、また繊細で複雑な要素でもあります。 その時の瞬間は一瞬で終わってしまい、発言したことは後戻りできないものです。 一言一言、一瞬一瞬発する言葉に息吹き与え、この生きた言霊を相手に伝えることは、明確で単純で純粋なものでなければならないと深く感じます。 秋分の頃、日日是好日という日本映画を見ました。茶道のお話の映画です。 この映画には素晴らしいメッセージがたくさん詰まっていると思いました。 伝統的な文化、若しくは新しい文化を学ぶ上で、どうしても私たちは頭で考えようとしてしまいます。 ある手順があるとして、耳を澄ませ会話を聞いても、それを頭で考え、うまくいかないと悩まされます。 私たち人間はすぐに答えを求めます。理解できないことは、すぐに理解したくなります。 頭で理解できないことにフランスとレーションを感じ、悩まされます。 言葉だけでは伝えきれないものがこの世界には存在していて、それは日々の習慣、道を歩み続けることで、確かなものに移り変わります。 学ぶというものは日々の積み重ねであり、同じことを何度も学ぶ、また、意味がないと思うことを学んだとしても最後には宝石のような貴重な贈り物を授かることになるのです。 言葉で受信すること、体で感じること、日々の習慣で心身に刻み込まれること、この3つが混じり合い、私たちは新しい創造性を生み出し、自己確立し、伝える側になることで、自分自身も成長し全ての学びに対して深みをもたらします。 急がなくていい、焦らなくていい、ただただどんな状況に於いても今に存在し、心が悠々としている状態が大切で、必ずあとになって実になるということを信じて、各自のテンポで継続することが大切だと深く感じます。